標準条件判断記述について
§リンク
  →チュートリアル一覧
  →GLOSSARY一覧
  →重要な情報一覧

§操作
  プロジェクトエディタ
  演出エディタ(演出ビュー)

§解説
  RSD/RLD
  演出の再利用
  オブジェクトID一覧
  キャラの名前
  キャラ作成用画像
  キャラの表示位置
  選択アイテムの返値
  デバッグ手法
  描画フィルタ
  フォントの設定
  プロジェクト設定項目一覧
  ブロック
  ボリューム
  リソースIDとファイル
  レイヤー構造詳細
  レジスタの利用状況

§各種フォーマット
  色/RRGGBB形式
  標準シナリオ書式
  標準立ち位置指定
  標準透明度指定
  標準透明色指定
  標準補間指定
  標準条件判断書式
  標準「式」書式
  標準アニメシーケンス
   
■概要
sketch上で利用される標準的な式の記述方法を解説します。これは一般的な中置記法(挿入記法)とほぼ同様です。
なお符号反転のためのマイナス記号は手抜きがあって利用できません(単項の直値だけは例外です)。詳細は記述例を参照してください。 記述例は、一番下にあります。
 
■式を記述できる場所
式を記述できる場所は、バージョンアップに伴って、少しずつ増えています。したがって、入力項目の説明に直接記入できるかどうかが表示されるようになっています。
ご利用になっているsketchが表示するコマンドプロパティ内の項目の説明に(式可)等の記述がある部分には、式を指定することができます。
 
■式の要素
式は、「+-*/」の4つの演算子、および、計算の優先順位を指定する半角カッコ「()」、および下記のレジスタ表記からなります。各レジスタの詳細については「レジスタの利用状況」をご覧下さい
表記 説明
R* R1234, R35 通常レジスタの値です。
S* S1234, S35 システムレジスタの値です。
L* L18, L3 ローカルレジスタの値です。
F* F0〜F31 拡張フラグ領域の値で0か1になります。
ユーザーが自由に設定できるインデックス範囲は8〜15で、CMD_DEFCONFIGのユーザー拡張部分で値の受け渡しに使用できるため、め、コンフィグ画面(SystemSettings)の拡張に使われます。
各フラグの意味は次の通り。
0. 表示履歴にAAを適用する
1. 非公開
2. 簡易履歴表示を使用する
3. 拡大縮小時、常時高画質で演算する
4. abort/save/load/config のプロパティを左クリックで表示する
5-7. システム予約
8-15. ユーザー定義
16-23. ユーザー定義予約(現在は使用しないでください)
23-31. システム予約
Q* Q0 Q+mode。Q0:セーブデータがあれば1、なければ0。
     
Mm* Mm24 音楽用既聴フラグの参照です。0か1になります。
Ms* Ms12 シーン用既遊フラグの参照です。0か1になります。
Mg* Mg300 イベントCG用既見フラグの参照です。0か1になります。
Mv* Mv12532 メッセージ既読フラグの参照です。0か1になります。
     
直値 800, -3,
0x24F8
直接的な数値です。32bit整数の範囲です。0xで始めると16進数を、0bで始めると2進数を記述できます。xおよびbは小文字でなければなりません。
 
■式の評価順
条件式と違って、通常の数式と同様です。その代わり、解析に多少負荷がかかります。
計算の過程で0で割られる操作が発生すると、デバッグメッセージを出力し、計算を中断して0を返します。ただし、この返される0に依存するコードを書いてはなりません。変更される可能性があります。
 
■記述例
125+43   168になります。
R1200+43   通常レジスタの1200番の内容に43を足した値になります。
R1200+R400*L10   400番レジスタの内容に、ローカルレジスタ10番の内容を掛けたものを、1200番レジスタの内容に加えた値になります。
(R1200+R400)*L10   上記と似ていますが、先に足し算を行います。
-100   符号反転のためのマイナス記号は手抜きのため取り扱えませんが、単項の直値だけは許されます。
-R200   この表記は現在のところ許されません。どうしても表記したい場合は、0-R200 としてください。
R100+(-200)   この表記は現在のところ許されませんR100+(0-200)、または、R100-200 としてください。
R100/-R150   したがって、これもダメです。R100/(0-R150) や、0-R100/R150 などとしてください。
Q0+100   フラグは0または1の値を持ちます。したがってこれは、セーブデータがなければ100に、あれば101になります。